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今年は、夏があっという間に通り過ぎていった。まるで、子供のころ待ち遠しかった遠足が、朝目覚めると何もかもが一瞬で過ぎ去ってしまう、そんな感覚に似ている。夏の終わり、この季節の海が好きだ。今年も茅ヶ崎の海に行くことはできなかったけれど。
続きを読む "夏の終わり" »
パーティションの向こうに、ゆっくりと手を上げている湯田の姿が見えた。外したヘッドホンから音楽がノイズとなって漏れ出してくる。そのシャカシャカとした音を聴いて、今朝、通勤電車の中で迷惑をまき散らしていた輩のことを思い出した。嫌な予感がした。
続きを読む "短編小説「エメラルドマウンテン」" »
世界が繋がり、何もかもがあっと言う間に移り変わっていくというのに、変えなければいけないものは何も変わっていない。けれど、気掛かりなのは大切な人の健康や明日の天気、終わらせなければならない仕事のこと。誰もがわかっていることだけれど、誰もが思っていることだけど。
続きを読む "弥生" »
自民党のマニフェストを読んだ。あまりに初歩的で、恥ずかしくて誰にも訊けずにいるのだが、「責任力」という言葉はどういう意味なのだろう。「責任能力」という言葉は知っているし理解もしている。「責任能力」から「能」を取ってしまったという話も、あながち冗談とは思えないから始末が悪い。
続きを読む "責任力" »
「プラナリア」が気に入ったので、古本屋で山本文緒さんの作品を見つけては読んでいる。「ファースト・プライオリティー」は少し短過ぎるきらいがあったけれど、本作は 12 編の短編集ということで、内容はもちろんのこと、密度も展開も絶妙な頃合いでとても楽しく読めた。
続きを読む "みんないってしまう" »
イラストレーターの高橋三千男さんから連絡をもらった。個展かなと思って読み進めてみると、今度はテレビで彼の作品を見ることができるという嬉しい知らせ。番組は NHK の「みんなのうた」。夏のひととき、素敵な音楽とイラストで、癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
続きを読む "あさな ゆうな" »
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