げつようびのこども
しあわせって何だろう。常識って何だろう。家族って何だろう。毎日の生活の中で、私たちが心の奥底に沈めて気づかないようにしていることに著者は問題提起しているのだと、そんな気持ちになりました。物語は、世間から見れば幸福な家庭に訪れる子供の不登校とその顛末。
| げつようびのこども | |
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私は、物語のはじまりから、主人公である美歩の気持ちが分かるような気がしていました。いつ父(耕介)と母(いづみ)が美歩の気持ちに気づくのだろうか、そう思っていました。いづみは、美歩と向き合うことで、自分が長女らしくいい子であるように育てられた過去を振り返り、今もその呪縛にとらわれていることに気づいていく。
PENTAX *ist DS + smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL
お姉ちゃんなんだから、いい子にしていなきゃいけない。長女なんだから、親の期待を裏切らず、親の夢のとおりに生きなければならない。耕介とのいさかいの中で、これまでの自分を振り返り、忙しい仕事を口実に、結果として同じことを娘にも強いてきてしまったことを反省する。もちろん、いづみにはそうするつもりは無かったのだけれど。
PENTAX *ist DS + smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL
「美歩が学校へ行こうが行くまいが、恥ずかしくないし、うちの子じゃないなんてことはありません。」「あなたがこれまで美歩をかわいがってきたのは、いい子だったからなのね。あたしは、美歩がどんな子でも、愛しているわ」
誰もが、当たり前だと思っていたことを忘れてしまうのでしょうか。大切なことは、近くにありすぎて、無くさないと気づかないものなのでしょうか。物語の最後は、はっきりとした結末ではなかったけれど、三人が笑う朝のリビングでの場面に、生まれ変わろうとしているいづみの力強い意志が感じられて、ほっとして本を閉じました。
PENTAX *ist DS + smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL
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