自分白書
「しあわせ」という曲をつくって、ふと思い出した曲があります。「その後 お元気ですか あなたの手紙を読んで...」で始まるその唄は、歌詞のとおり、以前、私がもらった手紙に感動して書いたものです。高校時代にお世話になった先生から、心動かされる手紙をもらったのは大学生の頃でした。
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担任だった訳でもなく、先生の授業を受けたこともありませんでしたが、生徒会活動でお世話になるうちに、先生と話をすることが大好きになっていました。今日、大学時代に先生とやり取りした手紙を、久しぶりに読み返してみました。手紙って本当にいいですね。あの頃の自分が甦ります。
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活字ではない、心のこもった先生の文字を見ていたら、訳もなく涙が出そうになりました。メールはとても便利だし、私たちの生活の中で無くてはならないツールです。でも、長い年月が経ったとき、手紙のようにメールを読み返すことは無いだろうし、手紙のように優しさや温かさを感じることも難しい。
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手紙を書くということは、相手のことを考え時間を過ごすということ。そして、自分の気持ちを伝えるために筆を執る。切手を貼ってポストへ投函するまでの時間も素敵です。何事もリアルタイムに処理されてしまう現代において、とても贅沢な時間の使い方だなと思うのです。
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あの頃のように、また手紙を書きたくなりました。今の自分を誰かに届けたくなりました。遠い未来、その手紙が読み返された時、その人にとっていい思い出が甦るといいなぁと思うのです。手紙は、私からあなたへの贈り物です。そして、手紙は、あなたの未来への贈り物でもあるのです。
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「自分白書」
その後 お元気ですか
あなたの手紙を読んで いかにもあなたらしくて安心しました
あの頃と変わらないひたむきさで 生きていてくれることを
自分のことを思ってみても
あれもこれも やり残していることばかり
毎日の 平和な生活に
それなりに満ち足りて それなりに希望があって
過ぎていくのは 楽なことだけれど
この頃 思うのです
今の日本は 自分は倖せだろうかと
決して不幸ではない でも… その「でも」は何だろう
豊かさと便利さの中で
世間から 遅れないように歩く
当たり前に なりそうなことに
気付かない振りをして 後ろめたさを感じて
思い切って 捨てる勇気もない
作詞 : 植田 洋一
作曲 : 植田 洋一
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