転声人誤:君の夢は元気ですか
心地よさに誘われての夢見心地は結構であるが、我が友人は情けない夢を見たと言って落ち込んでいた。これも考えものである。それはともかく、最近あまり夢を見なくなったと感じることが多い。夢と言っても眠っている時の夢ではなく、自分の希望や願望の方の夢である。
先日、TV のインタビューで「将来の夢は?」と聞かれた小学生が、「別にないけど公務員かな」と答えていたので驚いた。私の幼少時には、公務員という職業は知らなくても、仲間たちは野球選手や電車の運転手、考古学者や漫画家などの夢を恥ずかしげもなく語ったものであった。
もちろん、今思えば叶わぬ夢ではあったが、そうやって自分の夢を持つことは、生きていく上において、何よりも大切なものではないだろうか。誤解しないでいただきたいのは、公務員になることが悪いというのではない。しかし、子供が夢を語る時に公務員というのは、寂し過ぎやしないかということだ。子供たちが大きな夢を持てる環境は、もう無くなってしまったのだろうか。
1992 年 4 月吉日発行:菅谷日報より
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