ヤバイ日本語の言葉遣いって、ビミョー
文化庁が発表した国語に関する世論調査で、若者よりも中高年に、本来の意味とは異なる慣用句の使い方をする人が多いという面白い結果が報告されていました。
迷ったら「ビミョー」96% 文化庁の語世論調査
いいか悪いか判断がつかなかった時に「ビミョー(微妙)」という言葉を使う人が58%に上り、10代では96%を超えることが12日、文化庁の日本語に関する世論調査で分かった。素晴らしいやすごい、おいしいなどの意味で「ヤバイ」を使う10代も71%に達した。
文化庁は「“微妙”は価値判断を避ける若者言葉だが、何とも言い表しようがないという本来の意味と近いため4、50代でも高い数字となったのではないか。定着するかは現時点では判断できない」と分析している。
調査は1月から2月にかけ全国の16歳以上の男女3千人を対象に実施、73%から回答を得た。
[ 共同通信 7月12日21時9分更新 ]
「青田買い」→「青田刈り」など、中高年ほど“誤用”
「青田買い」よりも「青田刈り」、「汚名返上」よりも「汚名挽回(ばんかい)」など、本来とは異なる慣用句を使う人が、中高年に多いことが12日、文化庁が発表した国語に関する世論調査で判明した。
若者の方が正しい使い方をする人が多く、文化庁は「中高年は言葉を知っているがゆえに、混同してしまうのでは」と分析している。
調査は、今年1〜2月に、16歳以上の3000人を対象に実施。「青田買い」「汚名返上」「伝家の宝刀」の3語について、正しい表現と本来とは異なる表現のどちらを使うか聞いた。その結果、「青田買い」を使う人が29・1%だったのに対し、34・2%は「青田刈り」を使うと回答。「汚名挽回」も44・1%で、「汚名返上」(38・3%)を上回った。本来の「伝家の宝刀」は41・0%で、「天下の宝刀」(25・4%)を上回った。
年齢別に見ると、30代以下では、「青田買い」が多いが、40代でほぼ同じ割合になり、50代で逆転。「汚名返上」も、10〜20代は正しく使う人が多かったが、40代の5割が「汚名挽回」とした。
文化庁によると、「青田刈り」は、辞書によっては容認しているが、「汚名挽回」「天下の宝刀」は誤用とされる。若者に“模範解答”が多かったことについて、文化庁は「授業で取り上げられることが多いからでは」としている。
[ 読売新聞 7月13日0時15分更新 ]
- 「汚名挽回」(44.1%)
- 「汚名返上」(38.3%)
「問題な日本語」風に解釈すれば、「汚名(をなくすための努力をして、悪い評価を取り消し、名誉を)挽回する」というイメージから、このような表現になるということなのでしょう。「名誉挽回」と対にして覚えていれば、誤用してしまうことも少なくなると思います。そして、もっと肯定的に捉えてしまえば、「汚名返上」と「名誉挽回」を一緒にしてしまった言葉である、という説はいかがでしょうか(私の勝手な想像で、言語学的な根拠は全くありませんが)。
いずれにせよ、すでに誤用の方が正しい用法を超えてしまっているので、これはもう、誤用だけでは片付けられない問題です。何年か後には、「誤用ではない」という評価になっているのかも知れません。言葉は生きています。言葉の変化自体を良いとか悪いとかと言っても、あまり意味はありませんが、私も日本人に生まれたからには、これからも、美しい日本語を大切にしていきたいと思っています。
ひとつ気になることがあるのですが、中年というのは、いったい何歳からを言うのでしょうか。30 歳、35 歳、それとも 40 歳からでしょうか。私も、遠からず中年の仲間入りをする訳ですが(もうしている?)、気持ちだけは、常に若くありたいものです。ブログの文章の堅さから言うと、すっかり中年だと思われているのかも知れません。「言葉の変化自体が良いか悪いかはビミョー、みたいな」と書けば、まだまだ若者でいられるのかな(笑)
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コメント
僕は、言葉は、時代とともに変化して全く問題ないと思っています。例えば、40代の人は20代の人の言葉に批判的なもの、でもその40代だって60代の人からみれば、気に食わない部分もあるでしょう。現代で、平安時代の言葉使いをしている人はいません。時代、時代で、言葉は生まれ、死語にもなります。もともと間違った使い方をしていたものが、その使い方のほうが今となっては常識、なんて言葉もたくさんあります。でも、言葉が変化して、市民権を得るまでは、前の使い方をしておかないと、国語のテストでは、いい点がとれないし、周りの人からは無知と思われてしまいます。だから、やっぱり基本は押さえておかないと、ということに。ただ、最近の日本語が乱れているという表現は好きではありません。変化していると僕は言いたいです。
投稿: タキシード山下 | 2005.07.15 09:46
♪タキシード山下さん
"言葉は変化していくもの" ということ、その通りだと思います。
常に年長者は若年者の言葉には批判的ということ、全くその通りですね。
だから、新しい言葉が市民権を得たならば、互いに共通の認識を持って、
その言葉を使っていけば良いのだと思います。
そういう認識の上で、旧い言葉だけど、日本語ならではの美しい言葉も
大切にしていきたいと思っています。
投稿: 現代音協楽 | 2005.07.16 18:18
TBありがとうございます♪
美しい言葉、大切にしていきたいですね。
そして言葉遊びや言葉の変化、使い方の変化を
面白がる気持ちも持ち続けたいです。
投稿: らら | 2005.07.25 15:53
♪ららさん
日本語の擬音語や擬態語って、英語の倍以上もあるそうです。
その微妙なニュアンスを理解することができる私たち日本人は、
美しい日本語を、大切にしていかなければならないと思います。
もちろん、新しい言葉も使いながら、楽しみながら、考えながら。
投稿: 現代音協楽 | 2005.07.26 01:07
トラックバックありがとうございました!お礼が遅れましたこと申し訳ありません。
確かに言葉は移り変わっていくものです。頭ではわかっているのですが、心が納得しないのも事実。若者言葉で、特に悪い意味で使用する言葉が変わってきているのも否めません。相手を傷付ける言葉で最近耳にするのが、「ウザい!」「キモい!」何か、気持ちや心、思いやりも感じられません。響きまで汚いです。また、男女偏見かも知れませんが、若い女性の言葉遣いも汚く感じます。やはり、歳のせいかな?
良い本なども読むことが少なくなってしまっているし、TVメディアでも当然のように今の言葉を流してます。その影響力も多大だと思います。せめて、現時点でよいとされる言葉を理解している上で使用して、良い言葉は残っていって欲しいとただ願うばかりです。
仲間内では良いけど、きちんとした時に使い分けられるようにもして欲しい。長くなりすいません。
投稿: タム | 2005.07.26 09:33
♪タムさん
私もタムさんと、全く同じ意見です。
言葉が移り変わっていくことは、理解しているし、それをとやかく言う
つもりはありません。ただ、タムさんのおっしゃる通り、相手の気持ちを
考えている言葉遣いなのかと考えた時、余りにも自己中心的な方向に
世の中の流れが動いているような気がして、それが言葉にも表れている
ような気がして…。
今、「美人の日本語」という本を読んでいるのですが、日本語の美しさや
優しさ、奥深さを改めて実感できる、とても良い本だと思っています。
こんな良書が学校の授業で取り上げられて、子供たちが日本語に興味
を持ってくれるといいのに。
投稿: 現代音協楽 | 2005.08.01 10:17