頭がいい人、悪い人の話し方
「問題な日本語」を読んで以来、自分の中では日本語がマイブームです。「頭がいい人、悪い人の話し方」という刺激的な題名のこの本ですが、あなたの話し方は、どちらになるのでしょうか…。
| 頭がいい人、悪い人の話し方 | |
![]() | 樋口 裕一 PHP研究所 2004-06 売り上げランキング : 14612 おすすめ平均 ![]() 本書のポイントは、「話し方」=「思考の習慣」ということ 「頭がいい人の話し方」への具体的提言のない、題名と内容が異なる本 この著者は頭が悪い人だ!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
樋口裕一氏のこの著書は、次の 4 つの章から構成されています。
- あなたの周りのバカ上司 - 部下から相手にされない話し方
- こんな話し方では、異性が離れていく - だから女性に嫌われる
- 絶対に人望が得られない話し方 - こんな人とはつき合いたくない
- こんなバカならまだ許せる - この程度なら被害はない
各章には、4 - 5 ページのトピックがたくさんあり、そのトピックについての具体例と、その具体例に対する "周囲の人の対策" と "自覚するためのワンポイント" が述べられています。各トピックが短いので、興味を持つトピックだけを選んでも十分に楽しめます。
- 他人の権威を笠に着る(あなたの周りのバカ上司)
- 自分の価値観だけですべてを判断する(あなたの周りのバカ上司)
- 詭弁を用いて自説にこだわる(あなたの周りのバカ上司)
- 自分のことしか話さない(こんな話し方では、異性が離れていく)
- 相手が関心のないことを延々と話す(こんな話し方では、異性が離れていく)
- 何かにつけて目立とうとする(こんな話し方では、異性が離れていく)
- 自慢ばかりする(絶対に人望が得られない話し方)
- おべっかばかりで自分の意見を言わない(絶対に人望が得られない話し方)
- どんな話題もいつもの話に持っていく(絶対に人望が得られない話し方)
- 善人になりたがる(こんなバカならまだ許せる)
- きれいごとの理想論ばかり言う(こんなバカならまだ許せる)
- バカでよいと居直る(こんなバカならまだ許せる)
このようなタイトルを読んだだけで、自分に関わりのある誰かの姿を、頭に思い浮かべてしまった人も多いのではないでしょうか。仕事に限らず、人は誰かと関わりを持って生きていかなければなりません。話し方ひとつとってみても、人間関係に大きな影響を及ぼしますから、真剣に考える価値はあると思います。ほんの些細な一言で、人間関係がギクシャクしてしまうことも少なからずあるのですから。
では、この本に書かれている "周囲の人の対策" を実践すれば、頭の悪い人との関係が良好になるのでしょうか。実際のところ、それほど簡単な話ではないと思います。確かに、その場を凌ぐことはできるのかも知れません。しかし、それは一時的なものであって、根本的な解決にはなりません。少なくとも、周りの人を不快にしないという最低限のマナーでしかありません(最低限のマナーも守れない困った人もいるので、有用な情報であることは確かです)。
読んでいて感じたことは、自分も "頭の悪い人の話し方" になっている時がある、ということです。人間の心は複雑であり、人と話をするシチュエーションも様々です。大人になれば、誰もが生まれたばかりの赤ん坊のような純白な心でいることの方が難しい。心の中には様々な感情があり、その中にはネガティブな気持ちもあります。話し方に現れるか現れないかは別として、筆者の述べる "頭の悪い人の話し方" の要因は、誰もが持ち合わせているものではないかと思うのです。
そう考えてみると、少し意地悪な言い方になりますが、"頭の悪い人の話し方" というのは、誰もが思い当たる節があり、何かしら自分にあてはまることがあって当然ではないかと思うのです。問題は、それを自覚しているかどうかでしょう。世の中には、自分の間違いや改善すべき点を自覚していない(自覚できない)人も多く存在します。筆者は、知的に見えるような話し方をすれば、実際に知的になっていくのだと断言しています。会話とは「思考の習慣」だと言っています。
特に難しい話でもない、何気ない会話の中から、相手の知的レベルが想像できてしまうことがあります。会話とは、言葉による意思の伝達はもちろんのこと、人間そのものを伝える能力を兼ね備えた、素晴らしい道具なのかも知れません。その道具も、使い方によっては相手を傷つける両刃の剣になってしまいます。この剣をどう使うのか、どうしたら相手を傷つけずにすむのか、桜満開のこの季節、そんな想いに耽った一日を過ごしました。
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本書のポイントは、「話し方」=「思考の習慣」ということ
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