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2005.03.29

問題な日本語 - どこがおかしい? 何がおかしい? -

日本語ブームと言われる昨今、日本語の乱れが頻繁に指摘されています。読む前に想像していた内容は、厳格な日本語論でした。今時の若者言葉をあげつらい、「この用法はけしからん」とか「この言葉遣いは間違っている」というような内容が展開されているのかと思っていたのですが、その期待はすぐに裏切られました。

問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?
問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?北原 保雄

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執筆は、北原保雄氏を中心とする"明鏡国語辞典" (大修館書店) の編者、編集委員 5 人による共著です。国語辞典というと、言葉(単語)の意味を定義するものという印象が強いのですが、この辞書は言葉の定義だけでなく、言葉の用法、用例の解説に力を入れて編集されているそうです。言うなれば、受験勉強で断片的な知識を暗記するよりも、実際の社会で実用的な知識を体得する方が重要だということでしょうか。

読後感としては、言葉の好き嫌いとは別に、言葉は生きていて、使われることによって刻々と変化していくものだということを改めて実感しました。変化して消えていく言葉がある一方で、違和感が無くなり生き残った結果、普通の言葉になるものもある。日本語の "乱れ" というよりは、"変化" や "許容" といった言葉がピッタリとくる優しい論調でした。もちろん、現時点で誤用であったり、不適切な表現については、ばっさりと斬ることも忘れてはいません。

言葉の乱れとして頻繁に取り上げられる、

  • 「全然いい」
  • 「こちら〜になります」
  • 「コーヒーのほうをお持ちしました」
  • 「私って・・・じゃないですか」
  • 「なにげに」
  • 「・・・、みたいな」
  • 「っていうか」
  • 「わたし的には OK です」

などのトピックが 35 章、「使うのはどっち?」と題され、あらためて考えると迷ってしまうもの、

  • 「寸暇を惜しんで働く vs 寸暇を惜しまないで働く」
  • 「崖っ淵 vs 崖っ縁」
  • 「逆転 vs 逆点」
  • 「掛けがえ vs 欠けがえ」
  • 「読ませていただきます vs 読まさせていただきます」
  • 「彼は本を読ま(な vs なさ)すぎる」
  • 「湯がわく vs 水がわく」
  • 「押しも(押されもせぬ vs 押されぬ)」

などのコラムが 108 個収録されています。私もこのブログで駄文ばかり書いていますが、ご多分にもれず日本語の難しさを日々感じています。この本は、日本語の難しさと同時に、奥深さを改めて考えさせてくれました。最後になりますが、挿入されている 4 コマ漫画は、思わずふき出してしまうほど面白いので、電車の中などで読む場合には、くれぐれもご注意を(笑)

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コメント

TBありがとうございました。
この本、かなり楽しめますよね。
同じ感覚をお持ちのようで嬉しくなりました。
また寄せて頂きます。

投稿: akkobyon | 2005.04.01 23:41

♪akkobyon さん
はじめまして。
一度読んだのですが、また読んでます。
漫画は何度見ても笑えますよね(^_^)

投稿: 現代音協楽 | 2005.04.02 11:22

TBありがとうございました。
今日、やっと購入してきました!
今から読みます☆
たのしみぃー(*^^*)

投稿: vingt | 2005.04.03 18:29

♪vingt さん
はじめまして。
最近、我が家では、この本の内容を話の種に会話を楽しんでいます。
学校の国語も、こんな本が教科書だったら、もっと楽しく勉強できた
かも知れませんね。国語苦手でしたから(苦笑)

投稿: 現代音協楽 | 2005.04.03 23:30

初めまして!
ちんぷんかんぷんママです。
TBありがとうございました。
私も、あのシュールな漫画にはハマリました。
何が何でも否定的でないところが、
あの本のオシャレなところでしょうか…
現代音協楽さんのキッチリしたブログを
拝見させて頂き、素晴らしいなぁと思いました。

投稿: ママ | 2005.04.06 10:50

♪ママさん
はじめまして。
漫画いいですよね。何度読んでも笑えます。
この本の言いたいことは、極論すれば、言葉は生きていて
変化していくもの、ということなのかも知れません。
新しい言葉も古い言葉も、人と人とのコミュニケーションが
豊かになるように使っていければいいですね。
さて、このブログ、中身はともかく、平日の更新だけは
キッチリしていますが、そういう意味ではなく…(苦笑)
もしかして、誉めていただいたのでしょうか?
もしそうならば、光栄ですし、素直に嬉しいです。
これから、ママさんのブログにも寄せていただきますね。

投稿: 現代音協楽 | 2005.04.07 01:23

勿論、中身です!
ところで、私の世代ですとフォークソングフリークが
結構いると思うのですが、ウチの夫婦もその仲間です。主人は、今もギターが好きで、ボランティアで、
地域のマンドリン楽団の自称「ギタリスト」なんぞを
して、楽しんでおります。

投稿: ママ | 2005.04.07 22:06

♪ママさん
中身ですか、ありがとうございます(^_^)
ママさんのブログも温かな雰囲気が素敵ですね。
フォークソングは私も大好きですが、最近は音楽からも、
唄とギターからも遠ざかってしまっていました。
でも、近々デビューすることになりましたので(笑)
それをきっかけにして復活するつもりです。
ママさん、ご夫婦で音楽を楽しんでおられるなんて、
素敵じゃないですか。マンドリンは弾いたことが
ありませんが、音は大好きです。

投稿: 現代音協楽 | 2005.04.08 19:31

TBありがとうございました!
まだちゃんと読んでいないので、
是非精読(!?)してみます。

投稿: mokekek | 2005.06.24 18:42

♪mokekek さん
この本、真面目に最初からでなくても、気軽に読めるのがいい
ですね。漫画で面白く描かれている言葉は、もう何度も読んで
たりします(笑)

投稿: 現代音協楽 | 2005.06.26 23:23

TBありがとうございました。
そうなんですよ、この本、これはだめ、あれはだめではなく、その言い方もあり!が多いんですよね。結構楽しめました!

投稿: JSO | 2005.08.28 19:31

♪JSO さん
「言葉は変化していくもの」という視点が随所に感じられますよね。
そう言えば、最初は違和感があった新しい言葉遣いも、時間が経つに
つれて何も意識せずに普通に使うようになっちゃいますよね(笑)
言葉って本当に不思議です。だからこそ、旧くて美しい日本語も
大切にしなければと思うのです。

投稿: 現代音協楽 | 2005.08.30 01:33

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