和成ちゃんとトランペット
彼はいつでもトランペットを持って
一生懸命ですね
雨の日だって雪の日だって
とても暖かな日だって
河原でやってる時もありました
海辺でやってることもありました
いつも僕は待ちぼうけにされました
僕はそんな彼がとても嬉しい
僕はいつでもギターを持って
彼を誘いに行きますね
合わせて弾いても必ず合わない
そういうもんなんです
雨の日は屋根の下で
晴れの日は大きな空の下で
いつも音は輝いていました
僕はそんな時イチバン好きです
中学時代にブラスバンド部で出会った彼は、トランペットが大好きでした。いつも熱心に練習していました。彼は背が高く、成績も抜群に良く、ウィットに富んだお喋りで、部活動の女の子のみならず、クラスでも一番の人気者でした。彼とはとても波長が合い、親友と呼べる間柄になるのに時間はかかりませんでした。
ブラスバンド部の部長選挙に二人で立候補して私が落選したこと、木造校舎が壊されている正にその時、どうしても校舎の一部が欲しくて音楽室のノブを二人で必死にもぎ取って来たこと、好きな人ができて告白したいと相談されたこと、彼と彼女が一緒に下校するのが羨ましくって二人の後ろからワイワイ騒ぎながらついて行って邪魔したこと、彼の妹が可愛くて実は好きだったこと・・・。沢山の思い出が蘇ります。
一時期、私が大学時代を福岡で過ごしたり、彼が生活の拠点を鹿児島に移したりと、会えない時間がありましたが、最近になって、お互いの職場が都内になり、飲みに行ったりすることができるようになりました。少年だった二人が四半世紀を経て、すっかりおじさんになろうとしている訳ですが、あの頃の純粋で前向きな気持ちは、これからもずっと大切に持ち続けていたいと思うのです。
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